スターバックスコーヒーが7月2日に発売したコーヒージェリー&クリーミーバニラフラペチーノと、ドトールコーヒーが6月16日に発売したゼリーinアイスカフェラテについて比較する。
前提条件
味について語る前に、モトモトの好みについて列挙する。比較結果はバイアスがかかっているので、参考にするときは注意。
バイアス(英:bias)、斜め、または偏りや歪みを意味し、転じて偏見や先入観という意味をもつ。
- エクセルシオール>ドトール>スタバの順に好き
- セブン>ローソン=ファミマの順に好き
- 家ではエスプレッソを飲んでいるので、しっかりした味が好き
- 面白くて不味い>無難に美味しいの順に評価
- コーヒーはチェーン店なら300円、個人店でドリップなら500円が適正だと思う
- カフェラテも同じくらいだよね
完成度について
スタバの方が上である。
甘めに仕上げたバニラフラペチーノと生クリームのクリーミーさが、苦めに作られたコーヒーゼリーの存在感を引き立たせている。
また、コーヒーゼリーの苦いのおかげで、バニラフラペチーノを飽きずに飲みきることができた。コーヒーゼリーが無ければ甘すぎだが、コーヒージェリー&クリーミーバニラフラペチーノでは甘さと苦味が素晴らしい相乗効果を生み出す。
太めのストローと大ぶりなゼリーも相性がいい。
ゼリーの食感を失わずに味わえるため、フラペチーノのシャリシャリ感とゼルーのぷるぷる感が口の中でハーモニーを奏でる。
見た目に関してもこだわりが感じられた。
黒色のコーヒーゼリー、白黄色のカスタードクリーム、薄茶色のコーヒフラペチーノ、白色の生クリーム、緑色のストロー。コップの中のグラデーションとストローのアクセントが美しい。
コーヒージェリー&クリーミーバニラフラペチーノの完成度は、スタバ全商品の中でも高い。
かなり美味しいデザートであった。
いつものアイスラテを、ちょっと贅沢に
対して、ドトールのゼリーinアイスカフェラテは、ゼリーがトッピングとして機能している。ドトールのアイスラテはLサイズでもすっきりと飲みきれる優秀なカフェラテだと思う。ドトールのゼリーは、このアイスカフェラテを邪魔しない。
コーヒーで作ったゼリーに、強い主張があるわけではない。しかし、口当たりが軽やかな分、カフェラテの合間に少しぷるっとした食感を味わえる。
夏の暑さを和らげるような、爽やかなゼリーである。
見た目についても、涼やかさを感じる。
飲みやすい大きさの黒色ゼリーが白いミルクとコントラストを描く。その上にエスプレッソの茶色が重なり、派手さはないが、だからこその涼感である。
製品全体としての完成度はスタバに劣ると感じてしまったが、コーヒーやラテが飲みたい時にはゼリーinアイスカフェラテだ。
あっちは、コーヒー味のデザートである。
プレスリリース
コーヒージェリー&クリーミーバニラフラペチーノについて
1製品で1ページ使用されており、「新製品を出した」という意気込みが感じられる。
紹介文もブランドイメージを構築させるように書かれている。コーヒーの味だけでなく、全体のバランスや見た目、イメージにまで気を使っているあたりがスタバらしい。
コーヒージェリーには、スターバックスのエスプレッソドリンクと同じコーヒー豆のエスプレッソローストを抽出して使用し、本格的なコーヒーの豊かなアロマや、キャラメルのような甘みや深みのある味わいを堪能できる、まさにスターバックスのコーヒーそのものといえるこだわりのコーヒージェリーです。
そのコーヒージェリーに華を添えるのは、バニラビーンズを加えた、甘い香りと濃厚な卵の風味をしっかりと感じられるクリーミーなカスタードバニラソース。この二つの味わいの絶妙なハーモニーを感じることができる逸品です。
また、味だけではなく、見た目の“コントラスト“にもこだわり、コーヒージェリー、カスタードバニラソース、コーヒーベースが織り成すグラデーションに、ホイップクリームの白が加わり、美しい4層のレイヤーに仕上がっています。

ゼリーinアイスカフェラテについて
ドトールは「Doutor Enjoy Summe」という夏のキャンペーンの中の1製品として紹介されている。紹介文は以下の通りだ。
ドトールのコーヒーで作った特製コーヒーゼリーとアイスカフェ・ラテを合わせました。コーヒーゼリーの食感、エスプレッソのコク、ミルクのまろやかさをひとつのドリンクで楽しめる新感覚のアイスコーヒードリンクです。
夏季限定、特別レシピのゼリー in アイスカフェ・ラテを是非一度お試しください。
ドトールでは、「新しいのはキャンペーンであり、ゼリー in アイスカフェ・ラテはそのうちの一つ」なのであろう。
それだけで満足させるソロと食事とのバランスを壊さない協調性が必要なパートで求められる質が違うのだろうが、新製品の紹介としては物寂しく感じられた。
設定価格について
スタバ
トールサイズのみで、税抜590円。
適正(だと思う)価格の倍である。
オプションてんこ盛りにされて、選択肢を与えられない感じ。
くそう、お小遣い制にはキツイ出費だ。
これだから、スタバには行かないのだ。
(行けないのだ…)
ドトール
税込 Sサイズ 300円からである。優しい。
一息つきたいだけの時も、じっくり休みたい時も受け入れてくれる懐の深さ。
まじ、助かる。モトモトの懐にも優しい。
これは通っちゃうのも頷けるね。
まとめ
美味しいコーヒースイーツが食べたければ、コーヒージェリー&クリーミーバニラフラペチーノ。
爽やかなラテが飲みたければ、ゼリー in アイスカフェ・ラテ。
目的に応じて、選んでほしい。
臨時収入がない限り、モトモトはしいコーヒースイーツが食べたければ、コーヒージェリー&クリーミーバニラフラペチーノを再び注文する余裕はない。
ゼリー in アイスカフェ・ラテ最高。
こんな人間が書いています。
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