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初めての柿渋扇子!3年使ってわかった選び方と手入れ方法【感想・写真あり】

Camel

どうも、3年ほど柿渋扇子(渋扇)を愛用しているなラクダ@motomotocamelです。

扇子は折りたためるので、暑い日には欠かせないアイテムですね。
パッとひらいて扇ぐ姿は日本らしい粋な風情を感じさせます。

扇子はシンプルな作りなので、100円ショップでも買える安価な物もたくさんあります。
しかし、安いものはそれなりの作りというもの。
どうしても壊れやすい作りになっています。

「どうせなら長く使えて、見た目もカッコいい扇子が欲しい!」

そんな思いで見つけたお気に入りの柿渋扇子を自慢したいと思います。
写真だけでも見ていってください。

あなたが「扇子っていいな」と思ってくださったなら、3年間使ってみてわかった選び方やメンテナンスの方法も読んでみてください。

大事に使える扇子選びのお役に立てれば幸いです(^-^)/

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金沢の伝統工芸技術で作られた実用性と美しさを兼ね備えた柿渋脇漆扇子

こちらが愛用している柿渋脇漆扇子『波』です。
扇面(地紙)は表裏で色が違い、紺色と茶色になっているんです。
親骨に金銀の箔蒔絵で波の模様が描かれているところが一番のお気に入りポイント。

上の写真は扇面が紺色側で、下の写真は茶色側です。
結構イメージが違いますよね。

紺色は黒色にも見えるくらい深い青で、落ち着いた雰囲気。
使うときは紺色がメインで見えるように持ち、扇ぐと茶色が見えるようにしています。

親骨の波模様は、金銀箔を漆につけて描かれています。
箔蒔絵は金沢の伝統工芸技術を持つ職人が手作業で作っているそうです。
1万分の1mmまで引き延ばした金箔を使用しているらしく、実物は写真よりも繊細で美しい模様です。
銀箔を使って表現された迫力ある白波は『金沢箔盛上技法』という手法で描かれています。
写真から、白波の立体感が伝わりますかね?
実物は盛り上がって、立体的になっています。

この柿渋脇漆扇子は芸術的なだけでなく、実用面でも細かな工夫が凝らしてあるんです。

扇子の骨は島根県産の真竹でできており、弾力性があるんです。
真竹は弓の素材としても用いられるほど曲げや圧力には強い素材ですし、竹細工としても良く使われる素材ですので、すっきりとした見た目が涼やかだと思っています。

扇紙は土佐産の和紙に柿渋を丹念に塗り重ねたものが使われています。
柿渋は大切に扱えば、使えば使うほどに磨かれて味のある美しさに変わるようです。
柿渋ならではの、品のある光沢がオシャレですよね。

どうしても負荷がかかる扇紙の山折部分は漆で補強してあります。
この手法は脇漆といい、何度も開いたり閉じたりすることで劣化しがちな山折部分を破れにくくする伝統的な方法です。
見た目でわかる工夫ではありませんが、カッコいいだけでなく、実際に使える扇子に仕上げてくれていますね。

柿渋扇子(渋扇)ってなんなの?

柿渋扇子とは日本古来から伝わる扇子の中でも最上に分類される扇子です。
中でも京都で作られる渋扇は役者達も愛用する高級品。
渋扇を作るために多くの職人が腕を磨いています。

渋扇はあまりにも多くの工程と手に入りにくい材料で作られるため、どうしても高価になってしまいます。
しかし、柿の渋を重ね塗りした扇面は繊細さと大胆さを併せ持つと言われています。

多くの渋扇は骨にもこだわっています。
私の『柿渋脇漆扇子』のように漆塗してあったり、煤竹(すすたけ)という100年以上の年月をかけて囲炉裏で燻された竹が使われています。
これらは美しいだけでなく、高い柔軟性で折れにくい最高の骨の材料となります。

長持ちする扇子の見分け方

せっかく買ったお気に入りの扇子。
できるだけ長く使いたいですよね?

長持ちする扇子を選ぶポイントは3つ!

『サイズ』、『扇面の枚数』、『骨の本数』です。
1つずつ説明していきますね。

長持ちして、使いやすい扇子は25cm

扇子は、大きければ大きいほど丈夫です
大きい扇子はたくさんの風を扇ぐことができますが、扇子にかかる負担も増えてしまいます。
そこで、大きな扇子は親骨の強度を上げ、扇面に使う和紙も厚くします。
なので、扇子は大きければ大きいほど丈夫にできているんです。

「丈夫で厚いんじゃ重そう! 大きすぎると邪魔だし」

そうですね。
大きすぎる扇子は日常使いには不向きです。
やはり、初めての扇子に向いた大きさというものがあるんです。

それが長さ約25cm
8寸3分と表記されている場合もあります。

強度と使いやすさのバランスが良いとされている7寸5分(約22.5cm)、8寸3分(約25cm)、1尺(約30cm)のうち、真ん中が長さ25cmです。

1本目に選ぶサイズは25cmがベストですよ。

扇面の枚数は2枚! 丈夫な両面張りを選ぼう

扇子には和紙を2枚使って両面張りにしているものと1枚だけで片面張りのものがあります。
1枚より2枚、丈夫さなら両面張りです。

片面張りの多くはデザインよりも価格を抑えるために使われています。
材料と工程を減らせるので大量生産に向いています。
両面張りは2枚の和紙が変に干渉しないようにするために技術も必要になります。
そのため、片面張りは、どうしても弱い扇子が多いです

長く使いたい扇子は両面張りにしましょう

どちらの面から見ても骨が見えないのが両面張りですよ。

骨の本数は少ない方が丈夫!

扇子には骨の数が18本のオーソドックスなものと多くの骨を使った華やかなものがあります。
男性向けとして売られているものはオーソドックス、女性向けは華やかなものが多いですね。

「骨の数が多い方が扇いだ時の負担を分散できて良いんじゃない?」

実は反対なんです。

多くの骨を使って、それでも使いやすい太さに仕上げるために、華やかな扇子に使われている骨はかなり薄く仕上げられています。

もちろん素材の質を上げることで強度を上げているものもありますが、かなり高価なものになってしまうデメリットがあります。

骨の数が18本のオーソドックスな扇子は太い骨を使っていますので、強度を上げやすい形なんです。

初めての扇子には、オーソドックスな形の扇子を買いましょう。

日頃のお手入れ方法を紹介

扇子を長く使うためのお手入れ方法のポイントは『袋に入れて持ち歩く』、『柔らかい布で軽く拭く』、『扇子に付いていた輪っかを捨てない』ことです。

扇子はシンプルな作りの分、あまり難しいお手入れは不要ですよ。

扇子は袋に入れて持ち歩く

扇子を持ち歩く時には、袋に入れて扇子を守ってあげましょう。
カバンの中でスマートフォンなどの固いものにぶつかって傷つくのを防いでくれます。

扇子用の袋は1,000円前後で買えますし、箸袋でも構いません。
簡単な構造なので、自作している方も多いですね。
ちなみに私は裾上げしたパジャマの切れ端から作った袋を使用していますw

下の袋は25cm用の長さで使いやすそうです。
探してみると、意外と25cm以上の袋って見つかりませんでしたので、ご参考に。

柔らかい布で軽く拭く

親骨に汚れがついたままになってしまうと痛みの原因になってしまいます。
週末など、定期的に柔らかい布で拭いてあげましょう。
強くこすってしまうと痛めてしまうので、ゴミを払いおとすようにササっと軽く拭きましょう。

お勧めはメガネ拭き。
さすがにメガネと共用はお互いを傷つけそうなので、別々に用意して使っています。

こちらの商品はカメラにも使えるくらい柔らかく傷をつけない布ですので、扇子にも安心して使えます。

扇子についている紙の輪っかはゴミじゃない!形を崩さないための大事な部品です

扇子を買った時についている紙でできている輪っかってわかりますか?
あれってゴミじゃないんですよ。

責(せめ)といって、扇子の形が崩れないように抑えている大事な部品なんです。

扇子は自然素材を加工して作られているので、どうしても自然の姿に戻ろうとしてしまいます。
特に骨は竹や木をまっすぐに伸ばして使っているので、ほおっておくと曲がってしまうんです。

責はこの曲がりを抑えるためにつけてある部品ですので、ゴミと一緒に捨てないようにしましょう。

まとめ

ちょっと良い扇子を持つと、暑い日も気分が上がります。
サッと取り出した扇子がカッコいいと、持っている本人もオシャレに見えますよね。

この夏は、ぜひ一度扇子を手に持ってみてください。
快適さと粋な風情が待っていますよ。

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こんな人間が書いています。
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