2017/08/167 Shares

大河・真田丸と真田幸村からみる主人公になる人物とは

真田幸村ほど不思議な武将はいないのではないか。
大河ドラマ「真田丸」の主人公である真田信繁と、この本の真田幸村を見比べたとき、あなたもそう思うのではないか。

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魅力溢れる真田信繁

幼少期からみせるユーモラスで人懐こい性格と、垣間見える才気が周りをを惹きつける。家族だけでなく上杉景勝、豊臣秀吉、徳川家康、北条氏康までも信繁に一目おく。女性にもモテる。
関ヶ原以前の戦でも活躍し、彼の活躍が勝敗を分けることも。
現時点でコレですので、関ヶ原前に兄と別れるシーンや大阪冬の陣での活躍、大阪夏の陣での最後までドラマチックに描かれるるはずであろう。

「真田丸」における真田信繁は、大輪の花束のようである。

刹那の輝きをみせる真田幸村

一方、菊池寛の書いた真田幸村は違う。

本は真田と徳川の確執に始まる。関ヶ原では父・昌幸主体の活躍と兄・信幸による助命嘆願がメイン。
大阪入城前には父から「声望がない」と言われ、豊臣方についたのも徳川の下につきたくないから、戦功無いのに刀だけは立派。真田丸という名前も自らつけたわけでも、城主を名乗り出たわけでもない。
散々である。

唯一の見せ場は大阪夏の陣。
たくましい白河原毛の馬に六文銭の鞍、鹿の角を模した兜を身につけて徳川家康に斬りかかる姿は心躍る武者ぶり。戦友・後藤又兵衛の死を自らの責任とし、毛利勝永と敵陣を切り裂く様は物語の最高潮にもってこいだ。数々の作品で主人公として扱われるのも納得である。

「真田幸村」における真田幸村は、夜空に一発だけ上がった花火のようである。

真田信繁とは

詳しくはウィキペディアに譲るとして、創作物の中での彼を考察する。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/真田信繁

江戸では軍記物や講談の中で、 明治では小説、現代ではゲームの主人公となっている。これは信繁の半生が人質であり、多くは語られていないからであろう。謎多き青年期は作者の想像力を膨らませ、最後は華々しいく散った記録がある。歴代の作者がよりきらびやかな幸村を描き続けることで、戦国BASARA 幸村伝の幸村まで進化したのだろう。
二本槍を振り回し燃えながら空を駆け回る幸村もまた、新しい幸村なのだろう。

まとめ

物語の主人公には見せ場が必要である。
しかし、多くの情報があってはならない。
人は謎めいたところにこそ惹かれ、想像力を膨らませるのだから。

真田幸村

こんな人間が書いています。
プロフィール

菊池寛 著
真田幸村
http://www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/1367_36746.html